豊田市文化振興財団「要覧」
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522 「文化」という概念(1)文化は日常の営み 文化振興財団が考える文化とは、人々が日々の暮らしの中で集い、語り合い、学び合い、表現し合う――そうした一つひとつの営みの積み重ねそのものであり、芸術作品やイベントといった目に見える成果は文化を表現したものと捉えています。文化は常に人と人との関係の中で生まれ、育ち、変化し続けるものです。(2)文化は市民がともにつくるもの 文化は、一方的に「提供」されるものではなく、市民一人ひとりが関わり、参加し、ともにつくっていくものです。そこには、国籍や年齢、経験、価値観の違いを越えて人をつなぐ力があります。文化は人と人との距離を縮め、互いを理解するきっかけを生み出します。文化の担い手はいつも市民自身であり、文化振興財団はその活動を支える立場として関わっています。(3)文化は違いを前提とした共生の基盤 文化とは、多様な背景や考え方の違いがあることを前提に、その違いを認め合い、知り合い、尊重しながら共に生きていくための土台となるものです。文化は、人と人との間に新しい関係性を生み出し、地域の中にあたたかなつながりを広げていく力を持っています。3 基本行動原則(1)文化を育てる 文化振興財団の役割は、市民一人ひとりが、自分なりのかたちで文化に関わり、表現し、楽しみ、広げていくことができるよう、そのための環境や仕組み、場と機会を整えていくことにあります。外国人市民も含め、すべての市民が文化の担い手であり、私たちはその活動をそっと支える存在でありたいと考えています。(2)多文化共生は日常の関わりの積み重ねから 文化振興財団が目指す多文化共生とは、文化の現場で、人と人が出会い、話し、笑い、時には戸惑いながらも関わり続けていく中で、少しずつ信頼関係が生まれ、育っていくものです。その積み重ねこそが、多文化共生の本質であり、文化の力が最も発揮される場面でもあります。(3)「誰一人取り残さない」文化の担い手づくり 文化振興財団は、文化が本来持っている「人をつなぐ力」を、これからの社会の中でより意識的に引き出していきたいと考えています。誰一人取り残されることなく、すべての市民が文化の担い手として関わり、自分の居場所を感じられる地域社会の実現に向けて、これからも、市民とともに歩み続けていきます。

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